タタ・モーターズの低価格tata自動車ナノ(Nano)
タタ・モーターズのtata自動車ナノ (Nano)がようやく発表されて、話題を呼んでいます。価格がインド現地でベーシックモデルが28万円と言う激安・低価格自動車ですが、性格的にはかってのドイツの不滅の名車である「ビートル」やフランスのシトロエンの「2CV」のようなモノです。
タタ・モーターズのtata自動車ナノ (Nano)は、日本で言えば富士重工の「スバル360」あたりのいわゆる国民車といわれる国策自動車です。
タタ・モーターズのtata自動車ナノ (Nano)が28万がベーシックモデルとは言え、最高級モデルでも40万程度ですから、軽自動車でも100万円以上するのが当たり前になっている日本では、中古車でもなかなかない価格ですが、性能面では流石に100キロオーバーは無理なようで、せいぜい75キロ止まりのようです。タタ・モーターズの自動車ナノ (Nano)は、それでもシティコミューターとしては十分ですし、燃費もリッター20キロと優秀です。
tataの自動車戦略
tataの自動車もtataスチール同様、買収や提携で事業を拡大していますが、当初は「インディカ」と言う車を開発してイギリスのローバーへ供給していましたが、ローバーが破綻してからは、2005年にイギリスに技術センターを開設して、翌年にはtata自動車はイタリアのフィアットと提携し合弁会社を設立し、2008年からはタイでピックアップトラックの生産も始めていますが、韓国の自動車会社とも提携しました。tata自動車は更に2008年にはフォードからジャガーとランドローバーを獲得して、世界戦略とも言える展開を見せ始めています。
インドのタタ・モーターズと日本の自動車メーカー
tataスチールと同じような戦略をインドのタタ・モーターズも展開していると言えますが、同時にタタ・モーターズのナノ (Nano)の様な国民車を作る姿勢は、インドに根ざした基幹産業の企業としての自負がそうさせているのであって、素材産業であるtataとは若干の違いはあるようです。それにしてもブリックスと言われる新興国の中でも、インドの発展は、タタ・モーターズの例を引くまでもなく、英語圏の国々とのグローバルな関係を基本にした海外戦略は、目を見張るものがあり、その発展の歩みは日本企業の海外進出よりはるかに迅速であり、洗練されているように思われます。
同じブリックスでも中国などのように人口に任せた低賃金の労働を武器にした戦略や、資源大国のブラジルなどとも大きく異なり、人的財産を知的な分野で活用した、独自の路線を歩んでいると言えます。
安全等の規制で日本では販売されないようですが、タタのナノ自動車がどのように世界に展開するかによって日本の自動車メーカーのトヨタやホンダ、日産などにとっても輸出量に少なからずかかわってきます。その意味でもtata自動車の動向は、tataスチールとともに目の離せないところと言えるでしょう。